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ロエベ(LOEWE)歴代デザイナーの功績と名作|創業から現在までの歩みを紹介

スペイン生まれの老舗ブランドであるロエベ(LOEWE)は、歴代に多数の名デザイナーがいます。モダンかつ独自性の強いブランドですが、デザイナーによってさまざまなテイストの違いが生まれていることも面白みと言えるでしょう。今回はそんなロエベについて、ブランドの歴史や歴代のデザイナーを中心に解説します。

ロエベ(LOEWE)とは?

ロエベのさまざまなアイテム

ロエベは世界中にファンを有するハイブランドのひとつです。創業の地スペインの王室御用達ブランドでもあり、創業当時から変わらぬクラフトマンシップと革新的なデザインで、時代を超えファッション業界の最先端を走り続けています。そんなロエベについて、ブランドの歴史を紐解いていきます。

1846年創業、皮革工房からスタート

パズルのトートバッグ

ロエベのルーツは、1846年にスペイン・マドリードで創業した皮革工房にあります。この工房は、品質の高い製品を生み出すことで注目を集めていました。そんな工房を訪れたのが、ドイツ人の革職人エンリケ・ロエベ・レスベルグです。製品の素晴らしさに感銘を受けたエンリケ氏は、パートナーとして工房で働き始め、1872年に自身のブランドを立ち上げました。これが、ロエベというブランドの始まりです。

その後、エンリケ氏が手掛ける上質な製品は、富裕層を中心に高い人気を獲得し、革小物からバッグへと展開。製品のバリエーションも着実に広がっていきました。

スペイン王室御用達からLVMH傘下へ

1900年代にはスペイン王室に紹介され、王室御用達のブランドになりました。国内だけではなく海外ブランドとのネットワークも構築し、事業はさらに拡大していきます。

1996年にはLVMHグループに参入。LVMHは傘下にルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)、ディオール(DIOR)、セリーヌ(CELINE)、ブルガリ(BVLGARI )などそうそうたるブランドを有するラグジュアリーな企業グループです。世界的なブランド力をもつグループの傘下で、ロエベは益々ブランドの魅力を高めています。

ロエベを支えてきた歴代のデザイナー|ナルシソ・ロドリゲス(1998〜2002)

ロエベのかごバッグを持った女性

ナルシソ・ロドリゲスは1961年生まれ、アメリカを代表するファッションデザイナーの1人です。著名なデザイナーを多数輩出している名門デザインスクールを卒業後、アメリカを代表するファッションデザイナーの1人、ダナ・キャランの元で働きます。

カルバン・クライン(Calvin Klein)を始めとしたさまざまなブランドで活躍し、1998年から2003年までロエベのクリエイティブディレクターを務めました。ロエベでは、キューバにルーツをもつ彼らしく、ラテン、アメリカ、ヨーロッパなどのテイストを組み合わせ独自の世界観で人気を集めました。

ロエベを支えてきた歴代のデザイナー|ホセ・エンリケ・オナ・セルファ(2002〜2008)

ロエベのゲートバッグを身に着ける女性

ホセ・エンリケ・オナ・セルファは、2002年からナルシソ・ロドリゲスの後任としてロエベのクリエイティブディレクターを務めたデザイナーです。ベルギー生まれでスペイン人の両親をもち、ラテンのルーツを感じさせる感性と、エレガントでゴージャスなデザインが特徴です。

ロエベ在籍時の代表作として知られているのが『ナッパアイレ』。金具やバックルを一切使わず、ロエベナッパと呼ばれる上質なレザーのみで仕上げられたユニークなバッグで、非常に軽く持ちやすいことでも注目を集めました。

ロエベを支えてきた歴代のデザイナー|スチュアート・ヴィヴァース(2008〜2013)

ロエベのデニムを履く女性

スチュアート・ヴィヴァースは、イギリス人のファッションデザイナーです。ウェストミンスター大学でファッションデザインを学んだ後に渡米し、カルバン・クライン、ボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)、ジバンシィ(GIVENCHY)、ルイ・ヴィトンなど名だたるラグジュアリーブランドで経験を積みました。またファッションアワードでアクセサリーデザイン部門を受賞したこともあります。

2008年からロエベのクリエイティブディレクターに就任。ロエベの定番バッグ「フラメンコ」のリニューアルを手がけたことで知られています。タッセルを加えることでモダンなテイストを際立たせ、より印象的なデザインへとブラッシュアップしました。

ロエベを支えてきた歴代のデザイナー|ジョナサン・アンダーソン(2013〜2024)

ロエベのハンモックを持つ女性

ジョナサン・アンダーソンは、北アイルランド出身のファッションデザイナーです。もともとは演劇の道を目指して俳優学校を卒業し、シアターで働いていました。その中で衣装デザインに興味をもち、ロンドン芸術大学で学びます。プラダ(PRADA)でデザイナーのアシスタントとして働き、その後自分のブランドを起業。2013年から若干29歳にしてロエベのクリエイティブデザイナーを務めました。

原点回帰をコンセプトに、ロエベのロゴのリニューアルや新商品のデザインに着手しています。代表作は「パズル」「ハンモック」などです。パズルは日本の折り紙にヒントを得たバッグで、直線的な形を組み合わせた正にパズルのようなユニークなデザインが特徴的です。ハンモックは1つで6WAYが叶う画期的なバッグとして人気を集めました。どちらも今やロエベの定番アイテムと化しています。

ロエベを支えてきた歴代のデザイナー|ジャック・マッコロー

ロエベのシリンダーポケットを身に着ける女性

ジャック・マッコローは、ジョナサン・アンダーソンの後任としてロエベのクリエイティブディレクターに抜擢された2名のデザイナーのうちの1人です。ニューヨークにある名門デザインスクールを卒業後、同じく卒業生であるラザロ・ヘルナンデスとともに、ファッションブランド「プロエンザ スクーラー(Proenza Schouler)」を2002年に創業しました。

彼らのブランドは、ニューヨークのユースカルチャーにハイファッションやモダンの要素をミックスした独自のスタイルで、大きな注目を集めています。2025年1月にはプロエンザ スクーラーのクリエイティブディレクターを辞任し、同年ロエベの新たなクリエイティブディレクターに就任が決定。今後の活躍にも注目が集まります。

ロエベを支えてきた歴代のデザイナー|ラザロ・ヘルナンデス

ロエベのハットをかぶる女性

ラザロ・ヘルナンデスは、ジャック・マッコローとともに、ジョナサン・アンダーソンの後任としてロエベのクリエイティブディレクターに抜擢されたもう1人のデザイナーです。デザインスクール在学中にジャック・マッコローと出会い、お互いの美意識に共鳴したことから、共同でコレクションの制作を始めました。

卒業後はそのまま2人で「プロエンザ スクーラー(Proenza Schouler)」を立ち上げ、デザイナーデュオとして長年ブランドを牽引してきました。2025年1月にはジャック・マッコローとともにプロエンザ スクーラーのクリエイティブディレクターを辞任し、同年にロエベでの就任が発表されました。今後の手腕に大きな期待が寄せられています。

ロエベのアイテムを探すならKOMEHYOへ

KOMEHYOの店頭

ロエベに関して興味がある人は、ぜひKOMEHYOをチェックしてみてください。KOMEHYOはブランドアイテムを多数取り揃えるリユースショップです。上記で解説したデザイナーが手がけたアイテムを含め、さまざまなロエベの品をラインナップしています。

使用感の少ない美品も多くお得にハイブランドのアイテムを手に入れられる他、今は廃番になってしまった品や希少な品に出会えるチャンスも。また、リユースアイテムを購入することで、物を大切にするサステナブルな活動にもつながります。KOMEHYOの店頭、オンラインショップなどで実際に確認してみましょう。

ロエベの歴代デザイナーや歴史を知り、お気に入りを見つけて

ロエベの個性豊かなバッグ

ロエベは皮革工房から始まった頃のクラフトマンシップを今も大切に、ファッション業界をけん引するブランドのひとつとして多くの人に愛されています。

またロエベを支えてきた歴代のデザイナーの功績も大きく、今後のロエベがデザイナーによってどのようにさらなる躍進を遂げていくのかも注目したいところです。ロエベというブランドについて知識を深めた上で、自分の毎日に彩りを増してくれるお気に入りのアイテムを探してみませんか。

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Ladybug
サムネイル: Ladybug
会社員として働く20代。35歳の誕生日にはTASAKIのジュエリーを自分にプレゼントしようと目論み中!