【連載 vol.37】4つの健康状態がサステナブルな生活に繋がる!?健康状態とサステナブルの関係性
「クローゼットからはじまるサステナブル」では、「サステナビリティ×ファッション」をテーマに、決して難しくない、肩のチカラを抜いてサステナブルファッションを取り入れるヒントをエシカルコーディネーターのエバンズ亜莉沙さんが紹介。今回は、一見ファッションとは関係なさそうな「マインド」という内面にフォーカスしてみます。
目次
マインドセットとサステナビリティ
今回はちょっと切り口を変えて、最近出会ったマインドフルネス系の素敵なポッドキャストを聞いていて感じたことを皆さんと共有したいと思います。
その日の番組内容はビジネスや投資、いわゆるお金についてのトピックだったのですが、サステナビリティやファッションにもとても親和性がある要素があったのです!
大切にすべき4つの健康状態
「ON PURPOSE」というポッドキャスト(インターネットラジオの類)のホストは 、Jay Shetty(ジェイ・シェティ)さんという元ヒンズー教の僧侶であり、イギリス系インド人のライフコーチ。世界で一番聞かれているメンタルヘルス向けのチャンネルだそうです。
今回(7/25配信)のゲストはDruva(ソフトウェア会社)の創業者でCEOのJaspreet Spingh(ジャスプリート・シン)さん。日本でも徐々に取り上げられる事が増えてはいるものの、まだ謙遜されがちな「お金」について勉強することの大切さをYouTubeなどで発信されています。
この番組でとても印象的だったのは、大切にすべきという4つの健康状態について。
心身の健康が土台にあってこそ、経済的な健康が成り立つというジャスプリートさんの理論
1. “Physical Health”=身体的な健康
病気をしている状態だとどんなにお金があったとしても、再び元気な状態になることしか考えられません。
2. “Mental Health”=精神的な健康
精神状態が不安定で、何事にもネガティブになってしまうのであれば、身体は元気だったとしても完全な健康状態とは言えません。
3. “Spiritual Health”=魂的な健康
人生における目的やモチベーションがある事で、活き活きとそれに向かって生きることができます。
4. “Financial Health”=経済的な健康
上記3つの健康状態が揃って初めて経済面で豊かになることの意味が最大限生かせる状態となります。
「お金があればOOが手に入るからそれで自分は幸せになれる」と思われがちですが、実はそうではなく、体の健康も内面の健康もまずはマインドセットから、というのがジャスプリートさんの理論。
身体の健康、内面の健康をまずは大切にすることで、ようやくお金を持つことの意味があると言うのです。
正直これを聞いて、私自身は最初のうちは納得できる部分、できない部分がありました。
(ここについては次の章で詳しくお話します。)
みなさんはこの理論を聞いてどう感じましたか?
セルフケアとファッションの関係性
いきなり、セルフケアとファッションの関係性と言われてもピンとこない方もいるかもしれないですよね。
これから先ほどの4つの健康状態を通じて、セルフケアとファッションの関わりについてお話するので、よければ皆さんも一緒に考えながら読んでみて下さい。
サステナブルに通じる気づき
たしかに身体が健康でなければ、思うようにやりたいこともできないかも知れません。
けれど、お金があれば病気の治療を受けたり、メンタル面でもカウンセリングを受けたりすることができますよね。
ジャスプリートさんは何を伝えたいのだろう…ともう少し深く考えてみたら、サステナブルな生き方に通ずるコンセプトが見えてきたんです。
確かに考えてみたら、身体が不自由でも元気な人はいるし、幸せな人もいますよね。
“足るを知る”という考え方
「持っているもの、今の自分の状況に満足する」という意味の古代中国の思想家、老子の言葉です。
「足るを知る者は富む」、つまり「何事に対しても、“満足する”という意識を持つことで、精神的に豊かになり、幸せな気持ちで生きていける」ということを表しているそうです。
つい人と比べて落ち込んでしまったり、嫉妬したり、今の自分は何かが足りていないと考えてしまう瞬間は多くの人が経験したことがあると思います。
その「足りていない何か」を埋めようと流行りの服を買ってみたり、気付いたら必要でないものまで手にしてしまっているかも知れません。
好きなものに囲まれるという生き方
この「4つの健康状態」や「足るを知る」考えを知り、実践することでもしかすると、本当に自分が純粋に好きなものや幸せを感じるものを選ぶことにつながり、それは必然的にとてもサステナブルな生き方になるのではと感じました。
本当に大切なモノ、服を選ぶことはきっと自分を大切にしていることでもありますよね。
少し思想的でわかりづらい部分もあったかも知れませんが、今回は私たち一人一人の内側からのサステナブルについてお話しさせていただきました。
目に見えるサステナブルはもちろん、内側からのサステナブルという別の観点から考えてみるのも楽しいですよね。この記事が自分を見直すひとつのきっかけになったら嬉しいです。
それではまた次回!