エルメススカーフの定番「カレ」

「カレ」はフランス語で「正方形」を意味しますが、エルメスではスカーフのことを指します。カレの7割は、使い勝手の良い90センチ四方サイズです。また、美しい色使いもカレの特徴で、配色から染色に至るまで、ベテランの職人が丁寧に仕上げています。

いろいろなモチーフやデザインのものが展開されているので、人とデザインが被りにくく、自分だけのカレを見つけられるのもポイントです。色味ごとの特徴を押さえて、コーディネートにプラスしてみてください。

鮮やかカラーのスカーフ

存在感のある鮮やかなカラーのスカーフは、コーディネートのアクセントとして大活躍してくれます。カレのベーシックなサイズ感は使い勝手も良いので、さまざまな着け方を楽しめるでしょう。バッグにプラスするだけでも、グッと華やかな印象になります。

淡い色味のスカーフ

優しげな印象にしたい時は、淡い色味や柄のスカーフを選ぶのがおすすめ。スカーフが目立ちすぎるのを避けたい場合や、初めてコーデに取り入れるという人にも使いやすいでしょう。

細長いエルメススカーフ「ツイリー」

エルメスのツイリーは、正方形のカレとは異なり、ネクタイのように細長くスリムな点が特徴的。バッグのハンドルや、手首に巻き付ける使い方が人気です。ツイリーは基本的にシルクが100パーセントで、サイズは86×5センチです。バリエーション豊かなツイリースカーフの中でも、おすすめのものを紹介します。

オレンジのツイリースカーフ

エルメスといえば、オレンジカラーが代表的。鮮やかなその色は、エルメスオレンジと呼ばれて多くの人から愛されています。
オレンジのツイリースカーフを選んで、エルメスらしさをコーディネートに取り入れれば、普段のファッションもワンランク上に格上げされるでしょう。

レトロ模様のツイリースカーフ

ステンドグラスのような配色と模様で、レトロな印象のツイリーもおすすめです。カジュアルなコーディネートにはもちろん、ジャケットやドレスなどのエレガントなスタイルにも難なくなじんでくれます。

エルメスのスカーフの巻き方

スカーフには、さまざまな巻き方があります。せっかくエルメスのスカーフを手に入れたのですから、良さを最大限に生かしたいもの。使うシーンや気分によって巻き方を変えて、華やかさや存在感を高めてみましょう。

バッグへのおしゃれな巻き方

■ハンドル巻き

スカーフをバッグのハンドル部分に巻き付けるだけで、バッグのおしゃれ度がアップするだけでなく、ハンドル部分の汚れが目立ちにくくなるという嬉しい効果もあります。

（1）スカーフをバイヤス折りにします。
・裏側を天井に向けて自分から見てひし形になるように置く
・上下それぞれの角をスカーフの中心に合わせて折る
・中心部に位置する角を、今度はそれぞれ手前に折り返す
・さらに端から中心部までの距離3分の1のところまで折り込む

（2）スカーフの端を片方のハンドルのつけ根にしっかりくくりつけます。

（3）くくりつけた部分をしっかり押さえて引っ張りながら、ハンドルの根元からもう片方の根元に向かって斜めに巻き付けていきましょう。

（4）もう一方のハンドルの根元まで届いたら、しっかりくくりつけます。もう片方のスカーフの端が余った時はあえて巻き付けず、開いて残しておくとふんわりした感じになってキュートな印象になりますよ。

アクセサリーとしてのおしゃれな巻き方

■ヘアバンド使い

スカーフをヘアアクセサリーとして活用する方法です。うまく使えるようになれば、おしゃれ度が一気に上がる使い方です。

（1）ヘアスタイルがセミロングより長い場合は、軽くまとめるかアップ、三つ編みにしておきます。

（2）スカーフをバイヤス折りにします。
・裏側を天井に向けて自分から見てひし形になるように置く
・上下それぞれの角をスカーフの中心に合わせて折る
・中心部に位置する角を、今度はそれぞれ手前に折り返す
・さらに端から中心部までの距離3分の1のところまで折り込む

（3）スカーフの両端を持ったら、首元のうしろから回して、おでこの上で交差させます。

（4）両端を持ち替えたら、クロスさせながらうしろに回して結びます。

エルメスのスカーフリングを合わせるのもおすすめ

エルメスはスカーフを留めるためのスカーフリングも人気です。スカーフと合わせるだけで、簡単におしゃれに魅せられるのが嬉しいポイント。ここでは、スカーフとセットで使いたいおすすめのスカーフリングを紹介します。

ルガテ

鎖をモチーフにしたデザインのスカーフリング。ゴールドカラーの輝きがラグジュアリーな印象を与えてくれます。立体的な形状で、スカーフをより華やかに魅せてくれるでしょう。

カメール

馬具工房が前身のエルメスらしい、馬デザインのスカーフリングです。シックなカラーが大人っぽさを引き立ててくれます。コーディネートに品の良さをプラスしたい時にスカーフと合わせると、グッとエレガントな印象になります。

エルメススカーフのお手入れ方法

エルメスのスカーフは基本的にシルクを使用しています。シルクに適したお手入れをすれば、スカーフの美しい状態をいつまでも保てますし永く使えるでしょう。ひとつのものを大切に、永く使うのはサステナブルな活動にもつながります。ここでは、エルメススカーフのお手入れ方法を紹介していきます。

洗濯は手洗いで

スカーフはやわらかくデリケートなので、基本的には洗濯機よりも手洗いがおすすめです。手洗いをする前に、中性洗剤で色落ちしないか、目立たない端の部分で確認しておきましょう。

水かぬるま湯を入れた洗面器に中性洗剤を加えて洗っていきます。スカーフを優しく押したり揺り動かしたりして、生地を傷つけないように洗うのがポイントです。

脱水は絞らない

スカーフを洗い終わって水気を切る時は、ひねって絞ってはいけません。スカーフがシワになったり、破れてしまう恐れがあります。水気を切る時はスカーフを優しく掴むようにしてから、タオルに挟みます。

あて布をしてアイロン

水気を切ってスカーフが生乾きの状態になったら、シワを伸ばしていきましょう。シワ伸ばしにはアイロンで行いますが、必ずあて布を使用するようにしてください。アイロンは、ドライで中温が適切です。

乾燥は陰干し

干す際は直射日光に当てず、陰干しするのがポイント。跡がついてしまうので、洗濯バサミの使用は避けるようにしましょう。しっかりと乾かしたら、お手入れは終了です。

エルメスのスカーフを使っておしゃれ度をあげよう！

人気の高いエルメスのスカーフには大きく分けて2種類あり、どちらも世の女性を魅了するデザインと熟練の職人の技を感じさせます。カレかツイリーのどちらを選ぶは、合わせる服装をベースに考えましょう。

エルメスのスカーフを購入する時におすすめなのが、中古ブランド販売店。お得な値段であることはもちろん、今では店頭で手に入らなくなってしまった名作スカーフやカレを見つけられる可能性もあります。まずは中古ブランド販売店の店頭やオンラインショップを覗いて、お気に入りの柄が見つかるかチェックしてみてくださいね。

エルメスのスカーフに、バッグを合わせるのもおしゃれです。エルメスの代名詞として高い人気を誇るバッグについて、こちらの記事で詳しく紹介しているのでコーディネートの参考にしてみてはいかがでしょうか。