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コラム

【連載 vol.14】おしゃれな人は必ず持ってる!ヴィンテージ&セカンドハンド(中古)の魅力とは?

「クローゼットからはじまるサステナブル」では、「サステナビリティ×ファッション」を軸に、決して難しくない、肩のチカラを抜いてサステナブルファッションを取り入れるヒントをエシカルコーディネータのエバンズ亜莉沙さんが解説。今回は、思わず古着屋やリユースショップに足を運びたくなるような、ヴィンテージ&セカンドハンド品を紹介。

ヴィンテージ&セカンドハンドは、おしゃれなアイテムの宝庫

皆さんは、古着屋さんやリユースショップで出会ったお気に入りのファッションアイテムはありますか?実は私のクローゼットの大半を占めるのは、古着屋さんなどで見つけたヴィンテージやセカンドハンド(中古)のアイテムたち!

今回は、その中でも、最近お気に入りのアイテムを紹介したいと思います。

カジュアルにもフォーマルにも使えるオーバーサイズジャケット / vintage

ヴィンテージのオーバーサイズジャケット

季節の変わり目は、まだまだ昼と夜の寒暖差がありますよね。このアイテムは、肌寒い時に、さっと羽織れて、日中の暖かい時間帯には邪魔にならない、そんなアウターを探していた時に出会った一枚です。

優しいリネン素材で、色は流行に左右されることなくずっと着続けられそうなシンプルなベージュカラー。裏地は春らしいピンクカラーになっているのもさりげなくて気に入っているポイントです。

ワードローブに欠かせないベーシックジーンズ / RED CARD

REDCARDのベーシックジーンズ

ベーシックなアイテムも古着屋さんで自分にぴったりのものが見つかれば、お気に入りの一枚に。

前から気になっていたメイドインジャパンにこだわるブランド「RED CARD」のストレイトデニムをセカンドハンドで発見!フィット感がとても良く、どんな場所でもオールマイティに活躍しています。

春〜夏 ワンピースに合わせたくなるカラーブーツ / JIL SANDER

JILSANDERのカラーブーツ

ブランドによってはデザインが好きでも、新品を買うのには値段や環境負荷の面から躊躇しちゃうことも・・・。そんなブランドやアイテムをリユースショップや古着屋さんで見つけるのは、まるで宝探しのよう。自分の骨格やサイズにも合っているともうそれは運命としか思えなくないですか?(笑)

このカラーブーツは、白シャツや黒のスキニーパンツなどのシンプルコーディネートにカラーをちょい足ししたいときに大活躍しています。

着回しが楽しい個性的シルエットのブラックワンピ / COMME des GARÇONS

COMME des GARÇONSのブラックワンピース

ハイブランドアイテムもセカンドハンドならお手頃なのは魅力の一つ。

このアイテムはシンプルなブラックなのですが、サイドに縛ったようなデザインが入っているので、一枚でさらっと着たり、パンツに合わせたり、コーディネートで印象が変わるので、まさにファッションを楽しめるアイテムで、とてもお気に入りです。

セカンドハンド市場はファストファッションを超えていく!?

ここ数年のセカンドハンド市場の経済成長率は、通常のアパレルマーケットと比較して、21倍もの速さで伸びているそうです。(参照:thredUP's annual resale report)

2016年に46%だった「セカンドハンドの服を買いたいと思う女性」の割合は、2019年の時点で64%にまで伸びています。また、Z世代の3人に1人はセカンドハンドを好んで購入する傾向にあるとも言われています。

そして thredUPによると、このままセカンドハンド市場が伸び続ければファストファッションを超える日も遠くはないと考えています。

「セカンドハンドの服を買いたいと思う女性」の割合を示したグラフ

毎秒ゴミ収集トラック一台分の衣類が埋め立て、または焼却されていると言われているファッション業界。

「セカンドハンドのアイテムやマーケットが増えることは、ファッションをサーキュラー(循環的)にしていく鍵になるでしょう」と、エレンマッカーサー財団のサーキュラーファッションスペシャリストである、Francois Souchetさんは言っています。さらに、「一枚のアイテムが着られる回数を伸ばすことは、一番直接的に無駄やゴミ、汚染を削減し、価値を生み出すだろう」ともコメントしています。

セカンドハンドの服を買うことは、新品を買うよりも資源やエネルギーの消費を減らすことができます。おしゃれなアイテムがたくさん眠っているセカンドハンド市場は、ファッションも楽しめ流だけでなく地球環境にも優しくて、まさにサステナブル!
ぜひ、皆さんもセカンドハンドのアイテムでファッションを楽しんでくださいね!


writer profile
エバンズ亜莉沙
サムネイル: エバンズ亜莉沙
エバンズ亜莉沙(えばんず・ありさ):学生時代 米国オレゴン州で環境科学の授業に出会ったことをきっかけに、自分と世界の繋がりに気づく。2015年日本に帰国後、国際NGOでインターンをしながら、エシカル協会主催 フェアトレードコンシェルジュ認証 21歳で取得。同年世界一周を経験し、様々な人や文化に触れたことでさらに世界の抱える問題や解決策に興味関心を抱く。現在はフリーランスで『サステナブル』や『世界に自分に優しいライフスタイル』をキーワードに、SNSを中心とした発信、イベントへの登壇や、様々なプロジェクトのディレクター / コーディネーターを務める。