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コラム

【連載 vol.13】春にぴったり♡エシカルファッションのアイテムをたっぷり紹介

「クローゼットからはじまるサステナブル」では、「サステナビリティ×ファッション」をテーマに、決して難しくない、肩のチカラを抜いてサステナブルファッションを取り入れるヒントをエシカルコーディネータのエバンズ亜莉沙さんが紹介。今回は、春におすすめのエシカルファッションのアイテムを紹介します。

エシカルファッションはここまでおしゃれに♡春の注目アイテム

今回は、『MIMOSA FESTA 2021』の中で、春のエシカルファッションショーを開催したので、そこで見つけた春にぴったりなアイテムをご紹介したいと思います!

「エシカルファッションショー」は、人・環境に配慮した優しいファッションの形「エシカルファッション」をテーマに、その分野で話題となっているブランドが集結。登場したのは下記5ブランドでした!

・Kangarui
・PMD / PASCAL MARIE DESMARAIS
・ピープルツリー
・アトリエふわり
・ECOALF

それぞれのブランドの特徴や春にぴったりなアイテムを紹介していきたいと思います!

エシカルファッションショーの様子

Kangarui

「Kangarui」は、日本生まれケニア育ちのアーティスト・Ruiが、ケニアでのアメージングな人生経験をプリントに反映した「Ethical Lifestyle ブランド」です。

エシカルファッションショーの様子

●ハッピーアートマスク MIMOSA FESTA 限定コラボデザイン
マスク一枚につき一枚がカクマ難民キャンプ(ケニア)へ寄付される仕組みになっています。

PMD / PASCAL MARIE DESMARAIS

2006年から2011年まで日本のメディアで幅広く活躍の場を広げたマリエが手がけるファッションブランド「a.k.a PMD」。

2017年からスタートしたこのブランドには、デザイナー・マリエが見つけたサステナブルなライフスタイルのカタチが、ファッションアイテムのデザインに反映されています。他にも、生産へのこだわりはもちろんのこと、購入後の手放し方までを視野に入れたアイテム作りを日々追求しているブランドです。

エシカルファッションショーの様子

●麻デニムサロペット+プラスチックモンスターTシャツA
Tシャツは100%リサイクル『ポリエステル』の素材を使用。サロペットは岡山メイドデニム、生地はトルコの世界トップレベルのサステナブルな生地を使用。デザイン・縫製・加工・仕上げ全て、MADE IN JAPANです。

●コットン100パーセントのホワイトオフショルワンピース
ポケットが付いているのがポイント。フェミニンな印象をあたえるサマーアイテムに岡山デニムで作られたリバーシブルデニムジャケットを合わせました。

ピープルツリー

「ピープルツリー」は、フェアトレードの専門ブランド。エシカルで地球環境にやさしく、サステナブル(持続可能)なファッションを30年に渡ってつくり続けている、フェアトレード・ファッションの世界的パイオニアです。アジア、アフリカ、中南米などの18ヵ国約145団体と共に、オーガニックコットンをはじめとする衣料品やアクセサリー、食品、雑貨など、できるだけその地方で採れる自然素材を用いた手仕事による商品を企画開発・販売しています。

エシカルファッションショーの様子

●コットンハニカムブロックプリントスカート&トップス + 手編みコットンアローバルーン袖カーディガン
プリントは北欧風の花柄を、職人が一色ずつ手押ししたやさしいブロックプリントで表現されています。バッグはピープルツリー定番のホグラ編みバスケット(2021年4月発売予定)。涼しげな透かし編みの、使いやすい縦型の夏バッグに仕上っていて、部屋に置いても、おしゃれ感アップ。

●手織りシルクハンドスクリーンプリントドレス+手織りコットンヘンプパンツ
100%シルクの手織り素材に、ハンドスクリーンプリントで一色ずつ何回も刷り重ねて、春らしい色合いのニュアンスが表現されています。ウエストマークのある前開きドレスになっていて、ボタンを外して羽織ものとしても着ることができます。パンツも綿70%に植物繊維のヘンプが30%の全て自然素材。

アトリエふわり

地球にも人にも優しい服は、土に還る服。ふわりは色にこだわったリネンを中心に天然素材を使っています。洋服を身に纏うことで心地よさを感じてもらい、女性が幸せになるお手伝いをしているブランドです。100年後の地球のために、1年後、10年後の自分自身のカラダとココロのために、天然素材で地球にも人にも優しい服作りをしています。

そして、アジアの手仕事のものを取り入れて企画、制作、販売しているのも特徴。アジアの人たちの継続した仕事があること、美しい手仕事が残っていくことを願い、タイに2つのの工房を構え、ラオス・ミャンマーの人たちと共に、フェアトレードで商品作りをしています。

エシカルファッションショーの様子

●ブラウス “すみれ” + スカート “En”
ふわりのブラウスには花の名前が使われてます。このブラウスのように「すみれ」の他、ミモザ・リリィ・金木犀など。布地を3m使っているスカートのエン。くるくるとまわると円を描く。そして素敵な縁に結ばれていくようにという想いを込めて、エンという名前がついています。

●ワンピース“ジジ”
ヨーロッパのリネンを使ったゆったりワンピース。ジジという名前は、魔女の宅急便の『私は新しくなる』というメッセージに由来しています。

ECOALF

すべてのアイテムを再生素材や環境負荷の低い天然素材のみで作っている、スペイン生まれのサステナブルファッションブランド。ファッション産業が世界の天然資源を大量に使い続ける中で、ペットボトル、漁網、タイヤなどを独自の技術でリサイクルして生地を開発し、スタイリッシュで機能的なコレクションを創り続けています。

エシカルファッションショーの様子

●ニットアップ&スウェットセットアップ
ニットアップは、再生繊維(エコヴェロ=再生木材パルプ)×リネン×オーガニックを使用した、エシカルな天然素材のみを組み合わせたデザインニット。緩やかなシルエットと、ドレープの効いた素材がリラックス感を演出。エシカルなワンマイルウェア。
スウェットセットアップは、リサイクルコットンとオーガニックコットンを組み合わせ環境への負荷に配慮したスウェット素材を使用。さらに、染色にはベジタブルダイを採用しており、染色による汚染問題にも配慮。
デザインテーマはリラックス。世界的で活躍するモデル(ブランカ・パディラ)とのコラボレーション。

●ヨガウェア&バッグ
フィット感を追求し、程よい厚みとシームレスにこだわったヨガウェア。
身体と地球に配慮されたウェアは、最先端の技術によって漁網やペットボトルから再生されたリサイクルマテリアルを使用。品質の高い繊維なので、ウェアに再生すると上質なファッションアイテムに生まれ変わります。
バッグは、ペットボトルとソロナ(トウモロコシを原料とした植物由来のポリマー)から作られています。

●ジャケット&ニットキャップ&Tシャツ
見た目は全く違う素材感ですが、それぞれペットボトルをリサイクルした再生マテリアル。素材を作るにあたり、1メートルあたりに70本のペットボトルを使用。ジャケットは、アウトドアな機能性も高く、はっ水性や防水性にも優れている。
Tシャツには、「ECOALF」のコアメッセージ「Because there is no planet B」をプリント。販売価格の10%が海をキレイにするプロジェクトに寄与されます。着ることで、環境問題解決に参加できるファッションアイテム。

エシカルファッションショーの様子

作り手さんの想いのこもった手作りのフェアトレードアイテムから、海洋ゴミをリサイクルしたお洋服まで、人と地球に優しいファッション、エシカルなファッションが集まったファッションショーでした!

明るく、地球にも自分にもハッピーなアイテムで一緒に春のファッションを楽しみましょう!

writer profile
エバンズ亜莉沙
サムネイル: エバンズ亜莉沙
エバンズ亜莉沙(えばんず・ありさ):学生時代 米国オレゴン州で環境科学の授業に出会ったことをきっかけに、自分と世界の繋がりに気づく。2015年日本に帰国後、国際NGOでインターンをしながら、エシカル協会主催 フェアトレードコンシェルジュ認証 21歳で取得。同年世界一周を経験し、様々な人や文化に触れたことでさらに世界の抱える問題や解決策に興味関心を抱く。現在はフリーランスで『サステナブル』や『世界に自分に優しいライフスタイル』をキーワードに、SNSを中心とした発信、イベントへの登壇や、様々なプロジェクトのディレクター / コーディネーターを務める。