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コラム

可愛くて簡単!サステナブル生活への小さな一歩

日本最大級のリユースデパート、コメ兵のオウンドメディアKÓMERU編集長の坊所が、ゼロウェイストセレクトショップ「minimal-living-tokyo.」のエリさん、サイナさんのお二人にサステナブルへの想いを伺いました。日常生活にサステナブルを取り入れるヒントを一緒に見つけましょう!

【minimal-living-tokyoとは?】

話す女性3人

左)エリさん 真ん中)サイナさん 右)坊所

KÓMERU編集長 坊所(以下、坊所):まずはじめにminimal-living-tokyo.(以下、minimal)さんはどのようなお店ですか?ブランド名に込めた想いもあれば教えてください。

話す女性

エリ:世界中のサステナブルな生活雑貨やコスメを取り扱うセレクトショップです。オーガニックやヴィーガン、ゼロウェイスト、プラスチックフリー、生産背景などの様々な基準をしっかり確認し、日常生活の中で本当に使う製品だけを販売しています。

話す女性

サイナ:ブランド名には「環境負荷を小さくしながら本当に楽しい生活をしてみる第一歩」という意味が込められています。サステナブル生活を始めるきっかけになれればと思っているので、手に取ったものがたまたまサステナブルだったというくらい可愛くておしゃれで使いやすい商品を揃えています。

エリ:今は情報やものが溢れているので、何から始めたらいいのか何を選べばいいのか見極めるのが難しいですよね。minimalでは既に私たちがフィルターにかけたものを販売しているので、リサーチに時間をかけることなく安心して買ってもらえたらと思います。

【環境問題に興味を持ったきっかけ】

話す女性

坊所:環境問題に興味を持ったきっかけは何でしたか?

サイナ:私は大学の農業学で「土の大切さ」を学んだことがきっかけです。ごみは土や海、空気、最終的に私たちの体内へ食べものとして取り込まれ毒となります。このような循環性があることを知り、健康の観点からサステナブル生活を始めました。

エリ:私の場合は2011年の東日本大震災の津波で流れ出た瓦礫の清掃活動をしたことがきっかけです。瓦礫は太平洋を渡ってその当時住んでいたカナダに漂着したんです。その後、海洋汚染問題に興味を持ち始め、日本のNGO団体に携わるようになり環境問題にのめり込みました。

また、日本に帰国後ごみが大量に出る日常生活にカルチャーショックを受けました。バンクーバーでは当たり前だったサステナブルな環境が日本にはないことに気づいたんです。

話す女性

サイナ:日本は何においても過剰包装がすごいですよね。プラスチック包装は世界の基準だと製品の4割ほどですが、日本は6〜7割を占めています。何かこの問題を解決する方法はないかと考えた結果、私たちが求めているお店をやろうという話になり、その翌週には会社を立ち上げていました。

エリ:始めてみると私たちと同じようにごみの出ない生活を求めてる人はたくさんいることが分かりました。

【サステナブルな暮らしとは?】

坊所:お二人が考えるサステナブルな暮らしとはどのようなものですか?

エリ:「シンプルでより少ない暮らしこそがより豊かな暮らし」ですね。

サイナ:ものを売る会社なのにこんなことを言うのは少し違和感を感じるかもしれませんが、「ものを持たない」「本当に必要なものだけを持つ」これが本当のサステナブルだと思います。プラスチック容器が家にあるなら買い換えるのではなく、使えなくなるまで使い切ること。使えるものがあるのに、新しくものを買うことはサステナブルではありません。

話す女性

エリ:サステナブルは「贅沢な人だけができるもの」と言う人が多いですが、それは消費マインドになっている証拠です。私たちはものを売っていますが、本当に必要であれば買ってもらい、もし迷っているなら買わないで欲しいと思っています。ものを売ることをツールにはしていますが、お客さんにはサステナブルマインドを作り上げるきっかけとしてminimalを使って欲しいです。

サイナ:売る側もそういうマインドになったら本当にいいものにコストをかけられるようになるし、買う側が消費スタイルを変えるだけで大きな経済的インパクトがあります。なので私たちはできるだけ消費をしない日常生活を楽しむサステナブルスタイルを推奨しています。

エリ:人生を振り返ったときに自分の中に残るものは生活や経験だと思うので、最終的にどう生きたいか考えていくことがより意味のある消費や豊かな生活に繋がると思います。

坊所:子供の未来についても考えてしまいます。現代はものに溢れすぎていて欲しいものが浮かばない子がいるんですよね。

サイナ:私たちが小さい頃はおもちゃを買うことは特別なことでした。100円均一はまだなかったし、気軽におもちゃを買うこともなかったですが、今のおもちゃはほとんどが使い捨てです。このまま行くと子供たちは大量にごみがある世界で育っていくのだろうか?どんな未来を生きていくのだろう?お互いに第一子が生まれたタイミングでそのような疑問も持ちながらお店を始めました。

【普段の生活で意識しているサステナブル】

坊所:普段の生活で意識しているサステナブルな行動はありますか?

エリ:私は主に食生活の中でサステナブルを意識しています。オーガニック食材を選ぶ、フードロス対策をする、お肉の消費を減らす、容器持参でできるだけ梱包ごみの出ない買いものを心がけています。

サイナ:私も食が中心です。エリが挙げたことはもちろん、ファーマーズマーケットで野菜を買って農家さんをサポートしたり、量り売りで買ったり。コンポストをしながら小さなベランダで野菜を長年育てています。あとはマイカップを使ったりプラバッグをもらわないのは当たり前ですね。

話す女性2人

エリ:洋服はほとんどセカンドハンドで購入、メルカリを愛用しています。当たり前のように10年前に着ていた洋服も着ています。

サイナ:私もメルカリを愛用していて新しいものはほとんど買わないです。古くなった服は古着屋やリサイクルショップに持って行きます。

【おすすめ&人気のサステナブル製品】

坊所:サステナブル生活を始める最初の一歩におすすめの製品はありますか?

サイナ:その人が何を好きか、生活の中で何を一番する時間が多いかによりますが、私のおすすめは「固形シャンプー」です。毎日使うものなので始めやすいし、一度使うと使いやすさに驚きます。バスルームもスッキリするし、プラスチックごみが最後に出ないのも気持ちがいいですよ。

海藻シャンプーバー&コンディショナーバー

エリ:私は「食器用固形洗剤」がおすすめです。シャンプー同様に液体が当たり前という概念を覆してくれるし、パフォーマンスが液体と比べて劣らないので生活に取り入れやすいと思います。キッチンもおしゃれに見えますよ。

坊所:一番人気の製品は何ですか?

サイナ:一番は洗剤、次にシャンプーですね。あとはフロスなどのデンタル系も人気です。シルクの紐に植物性のワックスをコーティングしたフロスはコンポストできて体にも害がありません。見た目もガラス容器に入っていておしゃれなので詰め替え品を買い続ける人が多いです。値段も手頃なのでプレゼントにもおすすめですよ。

エリ:あとはリップバームなどのコスメ系も継続して人気です。

商品画像

左からキューボトル、ヴィーガンディッシュブロック、3-in-1 メイクアップバーム

商品画像

左からデンタルフロス、歯磨きタブレット、リップバーム

【 読者へのメッセージ】

坊所:最後にKÓMERU読者に何か伝えたいことはありますか?

サイナ:サステナブルは難しいものではなく、都会に住んでいても、仕事や子育てをしながらでも簡単に可愛くできることだと知ってもらいたいです。一気にたくさん取り入れるとストレスを感じてしまうので、一つづつのアクションから始めること、無理のない範囲で続けられることを探すのが大切だと思います。

あとは自分のやっていることを友達に知ってもらったり、製品が話のきっかけになったらいいなと思います。例えば私の周りにはまだスタッシャーを知らない人が多いんですけど、スタッシャーを持っているとママ友に「何これ?便利そう!どこで売ってるの?」とよく聞かれます。このようなことは考えずにできるアクションだと思うので、そういうことをコツコツやっていけたらいいですね。

エリ:サステナブルアクションはさりげなくやっているとかっこいいし、いかに自然体でいられるかもとても大事です。そういうイメージを作っていくことで色んな人が同じように始めるきっかけになると思います。定義はみんな違うので、自分に合った心地のいい選択をしてください。まずは自分がHappyでいることが大切だと思います。

坊所:今回のインタビューを通し、私自身も消費マインドを見つめ直すいいきっかけとなりました。ありがとうございました!

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文:大信田千尋

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KÓMERU編集長 五郎部
サムネイル: KÓMERU編集長 五郎部
日本最大級のリユースデパート・コメ兵のオウンドメディア「KÓMERU」の編集長。 賢くオシャレにサステナブルを楽しむ方法を日々発信中。 編集長の傍ら、KOMEHYO SHINJUKU WOMENにも勤務し、若手ながらハイブランドに精通したスタッフとして活躍中。