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コラム

【連載 vol.21】おうち映画に!サステナブルに興味をもったらまず観たいおすすめ映画3選

「クローゼットからはじまるサステナブル」では、「サステナビリティ×ファッション」をテーマに、決して難しくない、肩のチカラを抜いてサステナブルファッションを取り入れるヒントをエシカルコーディネータのエバンズ亜莉沙さんが紹介。今回はサステナブルをもっと深く知りたいと思ったときにおすすめの映画を紹介します。

観て良かったと思える!サステナブルに関連する映画3選

連載もあっという間に21記事目に突入!いつもありがとうございます。
これまでの連載を通して、「サステナブル」や「エシカル」の意味、様々な人・環境に優しいファッションブランド、リユース商品の魅力などについての理解が、少しでも深まっていたら嬉しいなぁと思っています!

普段の生活の中で、環境へのマイナスなインパクトを減らしていくために、今日からできること、それは自分のクローゼットに目を向けること。

繰り返しになりますが、ファッション産業は環境負荷のとても高い産業と言われていて、私たちを含む、世界中の全ての人に大きな影響を与えています。

そんな現実を知った時、

何ができるのだろう?
どこから始めたらいいの?
本当に何が良くて何が悪いの?

そのような疑問を抱く人はきっと多いですよね。

そんな時、おすすめしたいのが、サステナブルに関連するドキュメンタリー映画やショートムービーを観ること!

映画館の様子

私自身、サステナビリティに興味を持ち始めたきっかけの一つは、オレゴン州で通っていた高校の環境化学の授業で観た、ドキュメンタリー映画でした。その時の映画は、「Food Inc」というもので、食の裏側についての映画でした。

人生を変えた映画との出会い

それから日本に帰国後、初めて環境問題や社会問題とファッションも密接してると知った時も、ドキュメンタリー映画を観たことで、それまで現実味のなかったことが、自分ごと化したのを覚えています。

今回はそんな、サステナビリティ×ファッションや、サステナビリティ全般に関するおすすめ映画を3つみなさんにご紹介したいと思います!

ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~

映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』予告編

ファッション好きにはまず観てもらいた作品!
華やかなファッション業界の裏側をまとめたドキュメンタリー映画で、ショッキングなシーンもありますが、何よりも自分の着ているものについて「知ること」は大きな意味があると思います。
この映画を観て、私はファストファッションに魅力を感じなくなり、より背景に透明性のあるブランドや、美しい物語のある服を選ぶようになりました! 
着ていて嬉しい気持ちになれる服に囲まれているのは、とても心地がいいです。

【映画あらすじ】
これは衣服に関する物語で、私たちが着る服や衣服をつくる人々、そしてアパレル産業が世界に与える影響の物語。服を巡る知られざるストーリーに光を当て、ファッション業界の闇に焦点を当てる。
この映画は、きらびやかなランウェイから鬱々としたスラムまで、世界中で撮影されたもので、ステラ・マッカートニー、リヴィア・ファースなどファッション界でもっとも影響のある人々や、環境活動家として世界的に著名なヴァンダナ・シヴァへのインタビューが含まれている。私たちは、まず身近な衣服から変革を起こせるのかもしれない。

ポバティー・インク 〜あなたの寄付の不都合な真実〜

映画『ポバティー・インク 〜あなたの寄付の不都合な真実〜』予告編

服に限ったことではないですが、「物」を寄付することは、もちろん誰かの役に立つことはあります。
ですが実は、”寄付すること”が必ずしも誰かの助けになっていないかもしれないという、衝撃だけど、とても大切な内容。“支援”がもたらす問題、正しい”支援”とは何かについて考えるきっかけになる映画です。

【映画あらすじ】
​​「貧しい気の毒な人たちのために手を差し伸べよう」「彼らは無力で何もできない」
そんなイメージを謳い、繰り広げられてきた営利目的の途上国開発。しかし、その多くの援助活動が失敗に終わり、援助の受け手がもともと持っている能力やパワーも損ないさえする。
私たちの「支援」がもたらす問題は?正しい支援のあり方とは?途上国とどう向き合うべきなのか?ハイチやアフリカを主な舞台に、“支援される側”の人たちの生の声を伝えるドキュメンタリー。

ミニマリズム: 本当に大切なもの

The Minimalists: Less Is Now | Official Trailer | Netflix

※Netflixで視聴時には、日本語の字幕付きで視聴可能

ミニマリズムの考え方について様々な人の実体験を通して知ることのできるドキュメンタリー作品。こちらもファッションに限ったことではないですが、自分にとって本当に必要な物を見極める力を持つことは、きっと自分自身意外にとって良いこと。
「いらない物を捨てていく」という単純なことではなく、大事なのは「意図して物を持つ」こと。1時間ちょっとの短い映画なので、気軽にそして楽しんで観れる作品かと思います。

【映画あらすじ】
“物質的な豊かさが幸せをもたらすというアメリカ的考え方を拒否し、シンプルな暮らしを実践するミニマリスト。真に大切なものとは何かを問うドキュメンタリー。


以上どれもおうちで観ることのできるおすすめ映画でした!

ぜひ映画を観たあとは、感想をノートにまとめたり、身近な人と意見交換もしてみてください!
もし内容によって心にずしっと重たく感じてしまっても、アウトプットすることで気持ちもすっきりしますし、周りの人に共有することはあなたの一歩をまた別の人の前向きな一歩につなげることにもなります。

サステナブルなアクションを行っている様子

学んだことや考えを共有できる仲間ができることは何より楽しいのでおすすめです。
映画をきっかけに、クローゼットの中身を整理して、着なくなった服同士を誰かと交換してみたりするのも新鮮で良いかもしれませんね!

私もこの夏はおうちで改めてこの映画を見ながら、クローゼットの中身を整理しようかなと思います!

writer profile
エバンズ亜莉沙
サムネイル: エバンズ亜莉沙
エバンズ亜莉沙(えばんず・ありさ):学生時代 米国オレゴン州で環境科学の授業に出会ったことをきっかけに、自分と世界の繋がりに気づく。2015年日本に帰国後、国際NGOでインターンをしながら、エシカル協会主催 フェアトレードコンシェルジュ認証 21歳で取得。同年世界一周を経験し、様々な人や文化に触れたことでさらに世界の抱える問題や解決策に興味関心を抱く。現在はフリーランスで『サステナブル』や『世界に自分に優しいライフスタイル』をキーワードに、SNSを中心とした発信、イベントへの登壇や、様々なプロジェクトのディレクター / コーディネーターを務める。