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エコフレンドリーとは?生活の中でできる環境に優しい取り組みを紹介

エコフレンドリーとは、環境に優しい取り組みを行うことを指します。サステナブル社会の実現に向けてエコフレンドリーに取り組む企業も多くなり、パッケージにエコフレンドリーと表記された製品も増えてきました。本記事では、エコフレンドリーについて解説するとともに、生活の中でできる環境に優しい取り組みなどを紹介します。

エコフレンドリーとは

水晶の地球儀を持つ手と受け取る手

出典 Shutterstock

エコフレンドリーとは環境に優しいということですが、どのように優しいのか曖昧でわからない人もいるでしょう。ここではエコフレンドリーの意味やグリーンウォッシュとの違いについて解説します。

環境に優しいという意味

エコフレンドリー(eco-friendly)とは、環境や人、動物に優しいという意味です。そもそもエコとは、「生態学」を意味するエコロジー(ecology)の略。エコノミー(economy:経済)のエコにもつながっており、環境で起こっている問題を経済的にも解決していくという意味が込められています。

エコフレンドリーな製品は、原材料や製造、破棄方法など生産から消費まで一貫しており、サステナブルな社会に向けての配慮がされているのが特徴です。

対応製品は国際規格に対応する環境ラベルで確認

本物のエコフレンドリーな製品を求めるためには、パッケージのイメージに惑わされずに環境ラベルを確認することが大切です。エコフレンドリーを表示するには、環境ラベルに関する国際規格に基づく必要があります。さらに、日本では環境省が策定した環境表示ガイドラインに基いた表示を行うように策定されています。

パッケージに「サステナブル」「グリーン」「環境に優しい」などと表示していても、なかには虚偽の表示をしている製品も。このような、環境へ与える影響について虚偽の訴求を行うことをグリーンウォッシュと言い、この製品を避けることがエコフレンドリーな製品を増やすことにつながります。

ファッション業界でエコフレンドリーにつながる取り組み例

タグ付きのニットと葉

出典 Shutterstock

ファッション業界でもエコフレンドリーにつながる取り組みを行っているブランドがあります。ハイブランドの中から4つをピックアップして紹介します。

クロエ(Chloé)

クロエ(Chloé)は、ラグジュアリーブランドの中で初となる「B Corp認証」を取得しました。B Corp認証とは、社会や環境に対する労働環境やパフォーマンスなどの300以上の基準をクリアした認証の一つ。

特徴的な製品は、リサイクル素材を接着部分や靴紐に使用したスニーカーや海洋ゴミをリサイクルして作られたサンダルなどです。他にもクロエでは、自然由来100パーセントの香料や水を使ったフレグランスなども制作しています。

プラダ(PRADA)

プラダ(PRADA)では、2019年にリュックの素材を再生ナイロン「エコニール」にリニューアルしました。さらに、「エコニール」を使用した製品を「プラダ リナイロン(Re-Nylon)」コレクションとして展開しています。

「エコニール」は、海から集めたプラスチックの廃棄物や繊維廃棄物、漁網などを再利用し、浄化してできたものを使用した素材です。この再生ナイロンは永遠に再生できる特徴があるだけでなく、温暖化への影響を80パーセントカット。さらに、この素材を使用することにより、石油を約1100万リットル節約できます。

ディオール(DIOR)

ディオール(DIOR)では、数年前から内箱や箱を包むセロファンを廃止し、ボトルやプラスチックケースをリサイクル可能なガラスに変更しています。その結果、年間40トン以上のプラスチックの削減を実現しました。

ディオールでは、製造や生産までの流れにおいても環境への配慮が行われており、グリーンエネルギーを使用した船を使って世界各地へ輸送しています。

エスティ ローダー(Estée Lauder)

ファンデーションなどが人気のエスティ ローダー(Estée Lauder)もエコフレンドリーな活動をしています。2020年9月にリニューアルしたガラスボトルは、再生可能な素材を使用。他にも消費者が使用した製品のパッケージを回収し再利用したり、2030年までに再生素材ではないプラスチック素材の使用を50%以下にすることを目標にしたりしています。

私達が生活の中でできるエコフレンドリーな取り組み

エコバッグを持つ女性

出典 Shutterstock

エコフレンドリーな製品を購入するだけでなく、自発的に環境に優しい活動を自発的に行うことも大切です。生活の中で行えるエコフレンドリーな取り組みを紹介します。

ゴミを分別し、リサイクルを心がける

ゴミを分別し、リサイクルするのは個人で簡単に始められるアクションです。まずは、住んでいる地域のルールに合わせたゴミの分別をすると良いでしょう。

分別する種類ごとにゴミ箱を分けておくと、ゴミ捨ての日にさっと捨てられるので便利です。また、ペットボトルや紙パックなどを安易に可燃ゴミにせず、リサイクル可能という識別表示マークがついていないかを確認し、リサイクルに回すことも大切です。

他にも洋服やバッグなどはリサイクルショップに持って行く、生ゴミは堆肥としてガーデニングに活用するなどもエコフレンドリーな取り組みにつながります。

エコバッグやマイボトルを持ち歩く

ビニール袋の代わりにエコバッグを使うのもエコフレンドリーな活動です。ビニール袋の使用量が減れば、埋立地や海などに捨てられるプラスチックを削減できます。

また、プラスチックを削減するために、マイボトルやマイタンブラーなどを持ち歩くのもおすすめ。マイボトルに飲み物を持ち歩けば、ペットボトルのゴミを減らせます。

環境に配慮した洗剤を使用する

環境に配慮した食器用洗剤や洗濯洗剤を使用するのもエコフレンドリーな取り組みです。例えば、洗剤の成分が微生物によって分解される製品や天然成分である界面活性剤を使った製品、動物実験を行っていない製品などが挙げられます。再利用可能な容器に水で薄めて使用する濃縮タイプなら廃棄物やパッケージも削減できるでしょう。

エコフレンドリーな買い物の方法

買い物をする女性

出典 Shutterstock

買い物をする際に、永く使えるものを選んだり、必要なものだけを購入したりするなど少し意識するだけで、エコフレンドリーにつながります。最後にエコフレンドリーな買い物の方法を紹介するので、チェックしましょう。

永く使えるものを選ぶ

買い物をする際は、使い捨てを減らし、永く使えるものを選びましょう。何かを生産するときはエネルギーや水など地球の資源を必要とし、環境を汚してしまうものです。

ファッションなら飽きのこないデザインや使い勝手の良さを重視して選んだり、壊れてしまっても修理して使えるのかを考えたりするのがおすすめ。製品の表示をチェックしたり、服に合った正しいお手入れをしたりするのもエコフレンドリーな買い物の方法です。

必要なものだけを購入する

使用頻度の少ない製品をストックせずに、必要なものだけを見きわめて購入することも大切です。なぜなら、上記と同じ理由で、製品を作るためにはさまざまなエネルギーを必要とするからです。

日本では、特にフードロスが深刻な問題となっています。フードロスとは、まだ食べられる食品が捨てられること。食品を無駄にしないように、消費できる分だけを購入することはエコフレンドリーにつながります。

リユースアイテムを購入する

そのままの形で再度利用するリユースアイテムを購入するのも良いでしょう。新しい製品を作るよりも、既にあるアイテムに新しい命を与える方が環境に優しいです。リユースショップやフリマアプリなどを活用すれば、手軽に購入できます。

エコフレンドリーな取り組みでサステナブルな社会に貢献をしよう

グリーンで作られた親指アイコンと青空

出典 Shutterstock

環境に優しい製品を購入したり、安易にゴミにせずに永く大切に使ったりすることはエコフレンドリーにつながります。私達の小さな取り組みが、環境を守るという大きな役割となるはずです。生活の中でできるエコフレンドリーな取り組みから、サステナブルな社会を目指していきましょう。

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Ladybug
サムネイル: Ladybug
会社員として働く20代。35歳の誕生日にはTASAKIのジュエリーを自分にプレゼントしようと目論み中!