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コラム

【連載 vol.48】サステナブルな下着について <ブランド編>

「クローゼットからはじまるサステナブル」では、「サステナビリティ×ファッション」をテーマに、決して難しくない、肩のチカラを抜いてサステナブルファッションを取り入れるヒントをエシカルコーディネーターのエバンズ亜莉沙さんが紹介。実際に愛用しているおすすめ下着ブランドをいくつかピックアップします!

おすすめ下着ブランド6選

下着を着た女性

前回記事の素材編でふれた、それぞれの素材の特性などを踏まえて、私が愛用しているブランドを素材別にいくつかご紹介したいと思います!

前回記事では、素材について紹介してるので良ければ読んでみてくださいね。

オーガニックコットン

椅子に置かれた下着と、下着を身に着けた女性

①hazelle
サンドバーグ直美さん(モデル・デザイナー)が手掛ける、ノンストレスアンダーウェアブランド。アメリカ製のオーガニックコットンの生地をベースと伸縮性のある糸で環境への配慮と着心地の良さを両立。サポート力はありながら、ワイヤーの締め付けがなく、とても心地のよい着心地です。
色や形のバリエーションも可愛く、特に暑い夏は見せられるインナーとしても大活躍しています。

シルク

椅子に置かれた下着と、絵の前にある下着

②Liv:ra
天然のシルクをメイン素材に、京都の伝統的な新万葉染め(草木染)で仕上げた、ランジェリーブランド。
京都の職人さんにより一点一点手染めされたアイテムは草木染めと思えないほどカラフルで美しい仕上がり。身につけながら植物のパワーも感じられるような気がします。
草木染めの特徴として色落ちのしやすさがあるのですが、自分で簡単に染め直しができる「染め直しキット」も用意されているので、永く使うことができます。
私の場合、付け心地の優しさから就寝時用として大切に着用しています。

過去のコラムではLiv:ra代表の小森さんにインタビューしているので、こちらもチェックしてみてください。

ウール / リサイクルポリエステル

下着

③BRING
服から服を作るBRINGさんが開発をした、「WUNDERWEAR」は、メリノウールと*
BRING Materialの再生ポリエステルを組み合わせた伸縮性の高いオールジェンダーアンダーウェア。
複合素材からポリエステルを抽出し、リサイクルする技術を開発したBRINGさんならではのサステナブルな商品。
前後リバーシブルなため、登山好きな人などの間で、「四日間履けるパンツ」として話題になったそう。これも一種の「サステナブル」かもしれないですね。

*BRING Material(TM)とは
BRINGのサプライチェーンでつくられた原料・糸・生地・最終製品を素材として使用する場合に表示される商標です。アパレル製品をつくるときに発生する残反や残糸、みなさんからご提供いただいた古着などを原料にして再生したサステイナブルなポリエステルです。
ミツバチのマークの衣料品の回収箱を見たことがありますか? パートナーと提携し、ご家庭でご不要になった衣料品を私たちが回収しています。まだ着られる服は再利用や寄付をし、 着られない衣類を科学的にリサイクルすることで、石油由来のポリエステルと変わらない品質のポリエステルに再生することができます。そうすることで化石燃料の使用量を最小限に抑えることができるのです。

出典 BRING

④icebreaker
ニュージーランド産のメリノウールが持つ利点を活かしたアウトドアウェアブランド。
その中でも特に、メリノウールをメインにしたソングタイプのアンダーウェアがイチオシです。サステナブルで機能性も高いこの形のものはなかなか見つからなかったのですが、ここ最近見つけてようやくゲット。洋服にも響きにくく、どんな服にも安心して合わせることができるので気に入っています。他の素材よりも速乾性が特に優れている印象で、洗濯してもすぐに乾くのも嬉しいポイント。

おすすめ新素材

下着と、笑顔の女性

⑤DEPT
再生繊維(*リヨセル) 93% ポリウレタン 7% で作られた SILENT PADDED CAMISOLE。
もうこれなしだった生活が考えられないほど1着目を手に入れた日からリピートしているトップスです。
伸縮性が高く、生地がとろっと柔らかく肌に馴染みます。見えても可愛い背中の紐をはじめ、全体的にとても美しいデザインなので、こちらも hazell と同じく特に夏場の見せられるインナーとして大活躍。さらっとした着心地で一日中過ごすことができます。

*リヨセルとは
ユーカリの木から生成された素材。合成エコ素材の始まりと呼ばれたレーヨンに比べても製造エネルギーが低く、廃液が出ない溶媒回収性の高い再生素材。生産には無害の溶剤が使用され、さらに使用後は回収され再利用されるため、環境中に放出されることはありません。

出典 DEPT

⑥UNDERSON UNDERSON
「マッシュスタイルラボ」から2020年にリリースされた、和紙から生まれた天然素材のアンダーウェア。
すべての商品に “日本で一番古い新素材”の和紙繊維を使用し、15年もの歳月をかけて創り上げた和紙繊維は、特許取得済みの注目のサステナブル素材。使用されている和紙の原料には、管理されたカナダの森林から採取した木材が使用され、生産から加工の行程にも環境配慮が見られます。
生地はとてもさらっとしていて吸水性、速乾性にも優れている印象。さらに動きやすさと安定感があるので、ヨガをされる方などアクティブな方に特におすすめしたいと感じるアイテムです。私はアンダーウェア以外にレギンスとシャツも愛用しています。

以上私が実際に愛用しているおすすめアンダーウェアブランドでした!

その他気になっているブランド

オーガニックコットン

上記は多くの信頼を集めるオーガニックコットンを使った下着ブランドとして有名!

シルク・ウール

魅力的な天然素材アンダーウェアブランドがたくさんあって悩んでしまうほどですね!

下着を身に着けた人

これまで化繊をメインに扱ってきたアウトドアメーカーなどからも改めて見直されている天然素材の魅力。
その機能性の高さと着心地は確かなものなので、これから益々注目です!

みなさんも肌に一番近い下着を少しこだわりを持って、選んでみてはどうでしょうか?

writer profile
エバンズ亜莉沙
サムネイル: エバンズ亜莉沙
エバンズ亜莉沙(えばんず・ありさ):学生時代 米国オレゴン州で環境科学の授業に出会ったことをきっかけに、自分と世界の繋がりに気づく。2015年日本に帰国後、国際NGOでインターンをしながら、エシカル協会主催 フェアトレードコンシェルジュ認証 21歳で取得。同年世界一周を経験し、様々な人や文化に触れたことでさらに世界の抱える問題や解決策に興味関心を抱く。現在はフリーランスで『サステナブル』や『世界に自分に優しいライフスタイル』をキーワードに、SNSを中心とした発信、イベントへの登壇や、様々なプロジェクトのディレクター / コーディネーターを務める。