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コラム

【連載 vol.46】旅に役立つサステナブルなアイテムたち

「クローゼットからはじまるサステナブル」では、「サステナビリティ×ファッション」をテーマに、決して難しくない、肩のチカラを抜いてサステナブルファッションを取り入れるヒントをエシカルコーディネーターのエバンズ亜莉沙さんが紹介。今回は旅行者も増えている中、旅行中に使えるサステナブルなアイテムを紹介。

世界地図と旅行アイテム

今回ハワイ島に旅行にきている中でとても気に入っている、サステナブルなアイテムたちを紹介したいと思います。服、コスメ、スキンケア、パッキング用の小物などなど幅広くピックアップ!

パッキング用:スーツケース&旅行バッグ

スーツケースとボストンバッグ

スーツケース

今回ちょうど新調するタイミングだったスーツケースは、永く大切に使いたいことを基準に人気と信頼度の高いサムソナイトをチョイス。
軽くて丈夫なことはもちろんですが、内装に使用済み再生ペットボトル100%を使用した素材「RECYCLEX™」 が使われていることが決め手となりました。

上記アイテムの素材以外にもサムソナイトは企業全体でサステナブルな取り組みをしていることもとても魅力的。
中でも大きな特徴は、製品のライフサイクル(寿命)を伸ばすことに力を入れていて、世界65か国以上に200箇所以上のリペアセンターがあること!
そもそも壊れることが少ない製品作りに加え、もしも破損してしまった場合も修理してもらえるなんて、魅力的ですよね。

さらに、2025年までに自社で使用するエネルギーを100%再生可能エネルギーにする目標も掲げています。
もちろん働く人の人権、多様性にも配慮!
様々な面でサステナブルな企業と言えるのではないでしょうか。

旅行バッグ

スーツケースと別で機内持ち込み用のバッグには、普段国内での外泊にも便利そうなAwwのボストンバッグを選んでみました!
スーツケースの取り扱いもあるため、こちらで全て揃えるかとても悩んだのですが、今回私は長旅で荷物も多くなることが予測されたので、軽さを比較してサムソナイトにしました。
Awwのアイテムは見た目がとても可愛くおしゃれなので、国内移動や短期旅行の際には特に良さそう!と感じています。

こちらのボストンバッグは素材がなんとオーガニック農法の「サボテン」から作られた、DESSERTO社の「カクタスヴィーガンレザー」。1つのバッグに2枚のサボテンの葉が使われていて、この商品を選ぶことでCO2を11,640g削減することができるそうです(本革と比較して)。

アメニティバッグもこちらで揃えたのですが、素材が良いだけでなく、形、大きさも使いやすくとても重宝!
このようにデザイン性も妥協することなく、サステナブルなアイテムが世の中に増えてきているのはとても嬉しいですね。

お出かけ用バッグ

お出かけようの小さなバッグ

ビーチやカフェに行く時にも便利なトートバッグ&ミニバッグ

ベーシックなトートバッグは買い物の際、エコバッグとして役に立つだけでなく、ちょっとカフェで作業をしたい時などにもパソコンを持ち運べて便利なので旅には必ず一枚は持っていきます。

今回選んで持ってきたのは、世界により良い変化をもたらすべく活動を続けるTHE BODY SHOPと、アートを通じて環境問題へのメッセージを発信しているアーティスト、ニキ ローレケさんのコラボレーションアイテムで、「人間と自然の調和」がデザインされたのオーガニックコットンバッグ。

いつも持ち歩く、ミニバッグはパタゴニアのアップサイクルシリーズのもの。
約5年前にオアフのパタゴニアショップで見つけてからほぼ毎日使っています。使い込みすぎて先日ジッパーが壊れてしまったのですが、リペアサービスで直していただき復活しました!

愛着をもって永く使えるものに出会えることは、お財布に優しいことだけでなく心も豊かになる出会いかもしれませんね。

アメニティ

アメニティバッグ

旅行先のホテルには基本的にどこもアメニティは揃っていることがほとんどかと思いますが、一度しか使われずに捨てられてしまうプラスチックの歯ブラシなどの大量廃棄は大きな課題に。それに伴い2022年4月に「プラスチック資源循環促進法」が日本で執行されてからは、多くのホテルがヘアブラシ、クシ、カミソリ、歯ブラシ、シャワーキャップなどのプラスチック製品の提供を見直しています。

個人的にはプラスチックゴミをできる限り出したくないという理由と、普段から安心して使っているものを使いたいという理由から、自分のものを一式持ち歩くようにしています。

アメニティ一覧

よく使うアイテムの一例

どれも環境に配慮した素敵なメーカーさんなのでよかったらチェックしてみてください!

ファッションアイテム

暑い日やアウトドアで過ごしやすく、様々なシーンに合わせやすい天然素材のものを主に選んで詰めました。
また、こだわりの数枚を着回すようにまとめてみたのもポイントです。

・プルオーバーとショーツのセットアップ(オーガニックコットン)

下着:
・hazel wearシリーズ(オーガニックコットン)
・UNDERSON UNDERSONシリーズ(和紙)
・Hogara(生理用ショーツ。オーガニックコットンベースにフードテキスタイルを施したもの。合わせて月経ディスクも使用しています。)

・emmi yoga × 旭化成 ヨガウェア (サステナレッチ)

長袖シャツ:
・パタゴニア
・UNDERSON UNDERSON
・paloma wool(セカンドハンド)

ワンピース:
・Mylan(セカンドハンド)

白シャツのコーデ

パンツ:
・B by Bring
・パタゴニア
・paloma wool(セカンドハンド)
・mittann

ブラックパンツの着回し例

スカート:
・ロンハーマン(セカンドハンド)

寒さ対策:
・パタゴニア windbreaker
・eume 腹巻き、レギンス

アクセサリー:
・ピアス Sayaka Dept
・ネックレス (ビンテージ)
・ターバン/スカーフ rippmonster

ファッション小物

着回しのポイントはシンプルな白シャツやパンツなどをベースに、スカーフや帽子、サングラスなどの小物でポイントを加えてアレンジを楽しこと。飽きもこずおすすめです!

この夏、サステナブルな旅行をしてみませんか

マイボトル

このほかにも移動中や旅行先で使える、マイボトルは必需。特に暑い地域に行く人は水分補給のために持っておくととても便利です。MyMizuのアプリを使うことで簡単に給水所も見つけられますよ!
外でご飯をする予定がある日などは、マイ容器やカトラリーも一式バッグに入れて出かけることで、使い捨てのゴミを減らすことができます。

夏休みシーズン、サステナブルなアイテムで行き先の自然や人を大切に。
旅をすることで世界をよりよくできる、そんな旅の形を目指してみてはいかがでしょうか。

writer profile
エバンズ亜莉沙
サムネイル: エバンズ亜莉沙
エバンズ亜莉沙(えばんず・ありさ):学生時代 米国オレゴン州で環境科学の授業に出会ったことをきっかけに、自分と世界の繋がりに気づく。2015年日本に帰国後、国際NGOでインターンをしながら、エシカル協会主催 フェアトレードコンシェルジュ認証 21歳で取得。同年世界一周を経験し、様々な人や文化に触れたことでさらに世界の抱える問題や解決策に興味関心を抱く。現在はフリーランスで『サステナブル』や『世界に自分に優しいライフスタイル』をキーワードに、SNSを中心とした発信、イベントへの登壇や、様々なプロジェクトのディレクター / コーディネーターを務める。