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洋服・靴

レペットの靴でおしゃれしよう!人気シリーズやお手入れ方法も♪

かわいらしいシルエットに歩きやすそうな形。レペットの靴はいつの時代も女性を魅了してきたアイテムです。バレエシューズが定番として知られていますが、他にもシリーズがたくさん。今回は、レペットの人気シリーズと長く履き続けるためのお手入れ方法を紹介します。

レペットの靴ができるまで

レペットはパリ生まれの「ダンスブランド」。まずはレペットの靴が世界中で愛されるようになるまでの歴史を紹介します。

ダンサーのためのダンスシューズ

レペットの創設者であるローズ・レペットは、息子のローラン・プティにすすめられ、パリ国立オペラ座の近くに構えた小さなアトリエでダンスシューズの製作をスタートさせました。これが、ダンスブランド・レペットの始まりです。上質で履き心地の良いレペットの靴は評判を呼び、自然と多くのバレエダンサーが使用するようになりました。
このような歴史から、レペットにとって「ダンス」は重要かつ不朽のテーマとなったのです。

レペットの象徴の誕生

ダンサー向けがメインだったレペットの靴が、どうしてタウンシューズとして広く定着することになったのか。そのきっかけは、1人の女優からのオーダーでした。1956年に女優のブリッジット・バルドーがレペットにダンスシューズのように履き心地の良いタウン用バレエシューズをオーダー。それを受けて誕生したのが、今やブランドの象徴ともいえるサンドリオンです。彼女は映画「素直な悪女」の中でこの靴を着用。印象的な赤が足元を美しくフェミニンに彩り、レペットは一躍名声を得ることになったのです。

ダンサー以外にも多くの女性を魅了したレペットは、1959年、パリに初のブティックをオープン。世界中で愛されるブランドへと成長していきました。現在はシューズだけでなく、レザーバッグやパフュームなども取り扱っています。

スティッチ&リターン製法という作り方

レペットの靴の最大の特徴は、ローズ・レペットが自ら考え出し、今も変わらずに受け継がれているオリジナルの製法です。これは「スティッチ&リターン製法」といって、靴底を裏表の状態で縫製し、縫い終わってから一気にひっくり返す独特の作り方。ダンスシューズの製法に由来しており、一枚の布をまとったかのようなストレスのないフィット感を可能にします。レペットの靴にはすべてこの製法が用いられ、一足ずつ職人が丁寧に手作業で仕上げています。

レペットの靴の人気シリーズ

レペットのバレエシューズは今もダンサーの人々に人気です。快適さに加え強度も必要なダンスに用いられるレペットの靴をタウンシューズとして履けるなんて贅沢ですね。ここでは、レペットの人気シリーズを5つ紹介します。

女子の憧れ「サンドリオン」

ブランドの枠を超えてフラットシューズの定番ともいえるのがサンドリオンです。レペットの歴史の中で最初にタウンシューズとして誕生した靴であり、今も多くの人に愛されています。つま先が丸くなったラウンドトゥに品よく添えられたリボンが特徴で、カラーバリエーションも豊富。特に、どんなスタイルにも合う黒や、ブリジット・バルドーが映画で着用した赤が人気です。リボンは、靴の履き口全体に縫い合わせた布地の内側を通っており、ゆるめたりきつく締めたりと調整が可能です。

かちっとスタイリッシュに「ジジ」

編み上げシューズのジジは、ローズ・レペットが息子の妻でダンサーのジジ・ジャンメールのために作ったシリーズです。サンドリオンの製法やしなやかさはそのままに、足の甲全体を覆うデザインが特徴といえます。フランスのミュージシャンであり俳優としても活躍したセルジュ・ゲンズブールがジジを好み、1970年代には、ブランドのアンバサダーとして知られていました。マニッシュなコーデが好きな人におすすめです。

男性ファンも多い「マイケル」

シンプルなローファーデザインが魅力の靴、マイケル。2009年に誕生したシリーズで、ユニセックスな印象から男女問わず人気があります。もとは「ジャクソン」と呼ばれていましたが、世界的ポップスターのマイケル・ジャクソンが亡くなった後、オマージュを込めて「マイケル」と名前を変更したそうです。定番の黒を始め、女性らしさを感じさせる色やデザインが多数揃っているので、お気に入りがきっとみつかるはず。
また、ローファーといえば素材が厚く履き心地も硬めの印象がありますが、マイケルにはレペット独自のスティッチ&リターン製法が用いられているので、しなやかな履き心地が叶います。

履きやすさ抜群「リオ」

ストラップがついたフラットシューズのリオ。かわいらしい雰囲気がグッと増すストラップシューズは、足元からフェミニンなムードを楽しみたい時にぴったり。フォーマルなシーンではクラシカルな印象を演出できます。レペットのバレエシューズは足指の付け根が見えるくらい甲部分が広く開いているので、ストラップが付くことで安定性が増します。履きやすさと歩きやすさもアップし、通勤などついつい早足になる時もストレスなく過ごせますね。

大人っぽく履くなら「ブリジット」

ポインテッドトゥデザインがクールな印象のブリジット。丸みがあるかわいいサンドリオンに比べて、大人ぽく優雅な雰囲気が特徴です。レペットの靴はもともと、甲の見える範囲が広いことにより、足がきれいに見えるといわれています。ブリジットはポインテッドトゥで長さと細みがプラスされ、より足が長く見える効果が期待できますよ。

レペットの靴のお手入れ

レペットの靴は、職人が独自の製法で手作りしていますので、値段も安くはありません。しっかりとお手入れして長く愛用しましょう。ここからは、お手入れ方法と気になる「裏張り」について紹介します。

普段の取り扱い

レペットの靴を保管する際は、他のアイテムとくっつかないようにして、直射日光の当たらない風通しの良い場所に保管しましょう。また、レインシューズ以外の靴を雨の日に履く時は注意が必要です。色落ちや縮みの原因になる可能性があるので、水に濡れてしまった場合は、やわらかい布で優しく押さえるようにして水気をとりましょう。放置すると水にじみの跡ができてしまうこともあります。

素材別のお手入れ

レペットの靴によく用いられる3つの素材について、お手入れ方法を紹介します。

<エナメル>
鮮やかな光沢感が特徴のエナメル。その輝きを維持するために定期的にメンテナンスをしましょう。お手入れには、エナメル靴専用のクリームとやわらかいクロスを使います。最初にブラシでほこりを落とし、クリームを付けたクロスで全体を優しく磨きます。最後に乾いているクロスで表面に残ったクリームを拭き取れば完了です。
<スエード>
やわらなかな毛並みが特徴のスエード。ブラシで表面の毛並みを整える作業を定期的におこなうことが望ましいでしょう。その他、汚れや水濡れ対策として、スエード用の防水・撥水スプレーをかけておくのもおすすめです。
<スムースレザー>
マットな色味で落ち着いた印象のスムースレザー。エナメルに比べ傷がつきにくい素材ですが、こちらも定期的なお手入れが必要です。ブラシでほこりを落とし、クロスにクリーナーを付けてきれいに磨きます。続いて靴専用クリームをクロスで靴全体に塗り、防水・撥水スプレーをかければ完了です。

梅雨時のお手入れ

梅雨時期は事前対策として、防水もしくは撥水スプレーをかけておきます。スプレーしてから完全に乾かないと効果が発揮されず、また、数回繰り返しスプレーすることで効果が強くなるので、早めに対策しておきましょう。ただし、エナメルはシミになったり曇ったりする可能性があるので、防水・撥水スプレーの使用を避けるようにします。
靴が濡れてしまった時は、まずタオルで水気を取り、その後しっかりと乾かします。この時、乾燥剤を使うと乾きやすくておすすめです。しっかりと乾いたらクリーナーで汚れを落とし、続いて靴専用のクリームを塗ります。スエードやスムースレザーの場合は、さらに防水・撥水スプレーを吹きかけて完了です。

裏張りは、しないほうがベター

レペットの靴はヒールの高いものもありますが、フラットタイプが定番。フラットタイプは安定しやすい反面、長時間の使用で足裏に疲れや痛みを感じないか、不安でもありますよね。そのため、裏張りをして底を厚くしようと考える人もいるのではないでしょうか。
しかし、レペットの靴は裏張りに向いていません。理由は、スティッチ&リターン製法によって生まれる特有のしなやかさや履き心地が損なわれる可能性があるから。また、裏張りすることで靴全体のバランスが崩れ、縫い目にも悪影響を与えてしまいます。
足裏の疲れや痛みが気になる場合は、中敷きを入れたり厚めの靴下を履いたりして対策してみてください。歩き回る時は使用を控え、デートの機会にとっておくのも良いかもしれませんね。

レペットの靴を履いておしゃれに歩こう

足元から洗練された雰囲気が漂うレペットの靴。カジュアルからフォーマルまでさまざまなシーンに対応できます。足を優しく包み込むようにフィットするなめらかな履き心地に、おでかけがきっと楽しくなるはず。履くだけで気分の上がるレペットの靴で、おしゃれを満喫しましょう。

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aki
サムネイル: aki
ヴィンテージアイテムが大好きな27歳。海外の古着屋さん巡りで自分だけのアイテムを見つけるのが趣味。好きなブランドはMARNI。憧れブランドはCHANEL。