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お気に入りの財布を長く愛用したい!革やナイロン素材の正しい手入れ方法を紹介

財布は毎日持ち歩いて触れる機会が多いため、ダメージを受けやすいアイテムです。美しい状態を保つためには、こまめにお手入れをする必要があります。大切にするほど長持ちしますし、サステナブルな取り組みにもつながるでしょう。本記事では、財布の素材別のお手入れ方法や、長く愛用するためのコツを紹介します。

革財布のお手入れ方法

黄色やオレンジの革財布

財布の定番素材とも言える革は、使い込むほどに味が出るのが魅力です。しかし、水分と乾燥に弱いので注意が必要です。まずは、革財布のお手入れ方法をチェックしていきましょう。

基本の手入れはブラッシングとクリーム

革財布の基本的なお手入れ方法はブラッシングです。馬毛のブラシで財布を優しくブラッシングして、ホコリや汚れを取り除きましょう。力を入れずに、軽く履くような感覚で行うのがポイントです。

また、革は乾燥でひび割れが起こってしまうので月に1回程度は保革クリームで油分と水分を補うのがおすすめ。やわらかい布に少量のクリームをつけて、財布全体に薄く均一に伸ばしていきます。塗り終えたら風通しの良い日陰で乾かし、クロスで乾拭きをすればお手入れ完了です。
クリームと革には相性があるため、まずは目立たない部分に塗って問題がないかチェックしてみてください。また、クリームの注意書きも使用前にしっかりと確認しておく必要があります。

防水スプレーで水濡れ対策

革は水分に弱い素材なので、防水スプレーで水や湿気から守るのは非常に有効なお手入れ方法と言えます。スプレーを使用する前に、ブラッシングでしっかりとホコリと汚れを取り除いておきましょう。スプレーを使う際は財布から30センチ程度離し、一度吹きかけたら完全に乾くまで触れないのがポイントです。触ると跡が残る恐れがあるため、注意してください。また、大量にかけ過ぎるのも厳禁です。液だれが起こり、シミになってしまうかもしれません。

防水スプレーは、財布が乾いている状態で使用します。財布が湿っている場合はスプレーせずに、まずは財布をしっかりと乾かすのが先決です。スプレー後も20分程度時間を置いて、完全に乾かすことが重要です。

カビにはアルコールスプレー

財布を湿った状態で放置すると、カビが発生する恐れがあります。ですが、ある程度のカビなら自力で落とせるかもしれません。まずは、固く絞った布で財布を拭き掃除します。この時、強く擦るとキズやムラができてしまうため注意してください。
拭き取りでもカビが落ちない場合は、アルコールスプレーを使用します。布にアルコールスプレーを吹き付けてカビの部分を優しく拭いていきましょう。この時、液だれするくらいにアルコールスプレーを吹きかけるのはNGです。

シミには濡れタオルとクリーム

革財布にシミができてしまうと直らないと思いがちですが、水濡れなどでできたシミは落とせる可能性があります。もしシミの部分が濡れている場合は、乾いたタオルで拭き取っておきましょう。その後、固く絞ったタオルでシミの周辺を拭いて少し濡らします。この時、濡らし過ぎると逆効果になってしまうので注意が必要です。1~2時間自然乾燥させてから、革用クリームを塗ってシミ部分の様子を見てみてください。

水濡れはしっかりと乾燥

雨などで財布が濡れてしまった場合は、なるべく早くケアするようにしましょう。放置すると財布の内部まで水分が浸透して、カビや劣化を招いてしまいます。まずは、乾いた布を押しあてるように拭いて財布の水分を取り除いてください。拭き取った後は、陰干ししてしっかりと乾かします。
乾かす際は自然乾燥が鉄則。ドライヤーやストーブを使用すると、ひび割れや乾燥を招いてしまいます。また、干す時は必ず直射日光を避けるのも重要なポイントです。

ナイロン財布のお手入れ方法

ピンクのナイロン製財布

水濡れに強く丈夫なナイロン製の財布は、洗剤が使用可能な点が大きな特徴です。ここからは、ナイロン製財布のお手入れ方法を紹介していきます。

表面の汚れは歯ブラシで

ナイロン財布は中性洗剤が使えるので、汚れを落とす際には活用するのがおすすめです。まずは、歯ブラシで表面のホコリや汚れを優しく落としておきます。この時、強く擦ると財布が傷んでしまうので注意してください。ホコリを落としたら、タオルにぬるま湯で薄めた中性洗剤を含ませて、優しく叩くように汚れを落としていきましょう。
汚れが落ちたら、風通しの良い場所で陰干しをしてお手入れの完了です。

頑固な汚れはつけ置きで

拭き取りでも汚れが落ちない場合は、つけ置きを行います。つけ置きをする時のポイントは、水の温度。ナイロンは熱に弱いので、水温は必ず40℃以下にしておきます。つけ置き時間は、長くても30分までと覚えておきましょう。長時間置いてしまうと、色落ちしてしまう恐れがあります。また、一部でも革などの他の素材が使われているものは、つけ置きしてはいけません。

布財布のお手入れ方法

布製の財布

布財布は、ナイロンと同様に洗剤を使ってお手入れができます。ここでは、布財布のお手入れ方法をチェックしていきましょう。

中性洗剤で手垢や黒ずみ除去

布財布は手垢や黒ずみがつきやすのですが、一方で洗いやすい素材です。軽い汚れは、薄めた中性洗剤やおしゃれ着用洗剤を布に含ませて叩き洗いして落とします。擦ると毛羽立つ恐れがあるので、とんとんと優しく叩くように意識しましょう。汚れを落とし終えたら、乾いたタオルで財布を挟んで水気を獲ります。その後、陰干しで完全に乾かしてから使用するようにしてください。

防水スプレーで水濡れ対策

布財布は水を吸収しやすいので、防水スプレーをしておくと水に強くなり安心です。防水スプレーは、必ず布製品用のものを用意し、注意書きを確認しましょう。使う際は30センチ以上離してください。長く吹きかけるのも厳禁です。また、スプレー直後に使用するのは避け、乾いてからものを入れるようにします。

財布を長く使うコツ

オレンジの財布を持つ女性

財布をポケットに入れたり、物を入れ過ぎたりすると型崩れを起こす恐れがあります。また、水濡れにも注意してください。ここからは、財布を長く愛用するために日常で意識しておきたい点を紹介します。

ポケットに入れない

財布をボトムスなどのポケットに入れるのは避けた方が無難です。歩くたびに生地との摩擦が起こり、少しずつ財布を傷めてしまいます。また、財布を圧迫してしまうので負荷がかかり、型崩れを引き起こす恐れもあります。財布は衣服のポケットに入れずに、バッグに入れて持ち歩くのが望ましいでしょう。

カードや小銭を入れ過ぎない

財布の型崩れを引き起こす原因に、入れ過ぎの場合もあります。あまりに小銭やカード類を入れると財布がパンパンに膨らんでしまうので、余裕をもたせるように心がけてみてください。カード類や小銭は必要最低限に留め、カードケースや小銭入れで分けて持ち歩くのがおすすめです。使用頻度の高いものだけを財布に収納しておくと、使いやすさとスッキリとした状態を両立できます。

水分から遠ざける

湿気や水濡れは財布の天敵。シミやカビの原因になるので、雨の日などは注意が必要です。特に、革は水と湿気に弱い素材なので、極力水分から遠ざけましょう。心配な場合は、防水スプレーで対策しておくのがおすすめです。

こまめにお手入れする

財布は毎日持ち歩き、触れる機会も多いアイテムです。長持ちさせるためには、こまめなお手入れは欠かせません。お気に入りの財布を長く愛用するためにも、財布の素材に合わせた方法で定期的にケアをしてあげましょう。状態のチェックも大切です。

お気に入りの財布は長く大切に使って

ピンクの長財布を持つ女性の手

財布は大切に扱うことを心がければ、その分長持ちしてくれます。日常的に使うものだからこそ、こまめなケアが必要なのです。ケアした分、愛着がさらに増すかもしれません。また、ものを長く使うことはサステナブルな取り組みにもつながります。お気に入りの財布を美しい状態に保ち、長く愛用しましょう。

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JUNO
サムネイル: JUNO
趣味はカメラと美術館めぐり。アートからインスピレーションを得た自分だけのファッションを楽しむのが好き。